SDGsについてはこちらで内容を簡単にご紹介していますが、ここからは各ゴール(目標)/ターゲットについて学んでいきましょう。
今回は、目標5について取り上げていきます。
目標5: ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る
「5.1~5.6」はゴール5の達成目標を、「5.a」「5.b」「5.c」は実現のための方法を示しています。
すべての女性と女の子に対するあらゆる差別をなくす。
文書
参考:
・公益財団法人日本ユニセフ協会HP
https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/5-gender/
・グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパンHP
https://ungcjn.org/sdgs/goals/goal05.html
・国際連合広報センターHP 2030アジェンダ
https://unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustinable_development/2030agenda
いかがでしょうか?
「ジェンダーの平等」と言っても、様々な角度からの支援が必要なことがお分かりいただけたと思います。
ゴール5をさらに理解するために、関連図書を読んでみましょう!
『「男女格差後進国」の衝撃 : 無意識のジェンダー・バイアスを克服する(小学館新書 ; 380)』
治部れんげ著 小学館(2020年10月)
所蔵情報はこちら
”今の日本であなたの娘は輝けますか?”
2019年12月、世界のリーダーに影響力を持つ「世界経済フォーラム」が発表した「ジェンダー・ギャップ指数」で、日本は前年度より順位を落とし153か国中121位だった。
政府が女性活躍政策を推進しても、諸外国の改善と比較する相対評価では、まったく追いついていけない。
長年ジェンダー問題について取材・執筆・実践に取り組んできた著者は「多くの人が、『日本は男女格差が大きい』と実感せずに暮らしていることが、日本が変わっていかない一番大きな原因」と指摘する。
本書では、2015年から2017年までの3年間で、女性活躍を最優先課題として本気で取り組んだ各国の女性リーダーの割合の変化を紹介、例えばカナダの閣僚の女性割合は30%から50%に、インドネシアの最高経営責任者は5%から30%に拡大している。
政府や経済界が本気で取り組めば、わずか3年間で女性リーダーをここまで増やすことが可能なのだ。
本書では、諸外国の取り組みを紹介しつつ「日本で男女格差が縮まらない理由」を考察、国内の成功例を挙げながら、次世代のためにできることを提案する。(出版社HPより)
『越境する社会運動(イスラーム・ジェンダー・スタディーズ / 長沢栄治監修 ; 2)』
鷹木恵子編著 明石書店(2020年3月)
所蔵情報はこちら
グローバル時代の今日、社会運動はますます様々な境界を越え、時に世界をも変革する大きな力を持つようになっている。ジェンダーの問題には保守的とされるイスラーム世界ではどのような広がりを見せるのか、各国の具体的な事例から多様な社会の現在を報告する。(出版社HPより)
『サバンナのジェンダー : 西アフリカ農村経済の民族誌』
友松夕香著 明石書店(2019年3月)
所蔵情報はこちら
フェミニズムと開発政策は女性たちを支援してきたのか? 国際開発政策は、女性が自分で稼ぐ能力と機会を拡大させて「ジェンダー不平等」を軽減してきた。しかし、それは政策が想定していたような女性の福利の向上につながるわけではなかった。現地で収集した膨大なデータをもとに、男性と女性の不可分な生計関係と女性の労働の強化を明らかにした労作。農業の低迷と人口増加が続くアフリカ農村部での女性支援の政策に一石を投じる。(出版社HPより)
『人身売買と貧困の女性化 : カンボジアにおける構造的暴力』
島﨑裕子著 明石書店(2018年9月)
所蔵情報はこちら
東南アジアでは毎年20万人以上の人身売買が行われ、特にカンボジアでは、農村社会から急激に世界経済に接合したため多くの女性たちがその被害者になっている。タイとの国境地域で長年調査を続ける著者が、その実態と背景、自立に向けて苦闘する女性たちの姿を描く。(出版社HPより)