SDGsについてはこちらで内容を簡単にご紹介していますが、ここからは各ゴール(目標)/ターゲットについて学んでいきましょう。
今回は、目標15について取り上げていきます。
目標15: 陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る
「15.1~15.9」はゴール15の達成目標を、「5.a」「5.b」「5.c」は実現のための方法を示しています。
※遺伝資源:植物、動物、微生物などで、産業や研究などに利用できるまたは利用できる可能性がある遺伝的な情報をもつもの
参考:
・公益財団法人日本ユニセフ協会HP
https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/15-land/
・グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパンHP
https://ungcjn.org/sdgs/goals/goal15.html
・国際連合広報センターHP 2030アジェンダ
https://unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustinable_development/2030agenda
いかがでしょうか?
「陸の豊かさを守る」と言っても、様々な角度からの支援が必要なことがお分かりいただけたと思います。
ゴール15をさらに理解するために、関連図書を読んでみましょう!
『森林の歴史と未来(人と生態系のダイナミクス ; 2)』
鈴木牧 [ほか] 著 朝倉書店(2019年12月)
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森林と人はどのように歩んできたか。生態系と社会の視点から森林の歴史と未来を探る。〔内容〕日本の森林のなりたちと人間活動/森の恵みと人々の営み/循環的な資源利用/現代の森をめぐる諸問題/人と森の生態系の未来/他(出版社HPより)
『森林と野生動物(森林科学シリーズ ; 11)』
小池伸介, 山浦悠一, 滝久智編 共立出版(2019年2月)
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動物は各時代における、人間と森林との関係、人間の野生動物への姿勢に敏感に反応してきた。そして、個体数をダイナミックに変化させ、それに応じて林業の加害の主役を交代させてきた。一方で、中山間地から都市にかけての地域や脆弱な島嶼生態系では、分布を確実に広げる野生動物の存在や外来種の暗躍といった新たな野生動物問題が次々と現れている。それらの解決へ向けて、動物の生息場所である森林には重要な役割が期待され、21世紀の日本の森林には、第1次産業である林業が国土や生態系の維持と保全に貢献することとともに、森林の居住者である野生動物と共存すること、山から溢れ出る動物をとどめおくこと、外来種が引き起こす生態系の崩壊を最小限にすることが求められている。各動物の生態を深く理解したうえで多種多様な保全策・防除策を定めなくてはならず、より広い視野から、森林生態系管理の一環として野生動物の保護管理を行うことが絶えず必要とされている。
本書はこれらの一助となる書籍である。動物の住処としての森林,森林で動物が果たす役割,人間をめぐる森林と動物の関係,森林と動物をめぐる様々な関係を概説したうえで,これまで林業の加害獣として扱われることが多かった野ネズミ類・ノウサギ類・ニホンジカ・ツキノワグマ・ニホンカモシカ,そして生活が森林と強くかかわっているコウモリ類についてまず紹介する。次に,農地,都市,島嶼の野生動物の問題およびそこでの森林と野生動物との関係について取り上げ,最後にこれからの野生動物管理について説明する。(出版社HPより)
『池の水ぜんぶ"は"抜くな!』
月刊つり人編集部編集 つり人社(2019年6月)
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外来種だからといって、すべてを駆除するのが正しいのか? 本書ではさまざまな例を挙げ、声高に叫ばれる「外来種=悪」という単純な見方について疑問を投げかけます。外来種問題に詳しい池田清彦先生の解説に加え、「外来魚駆除」から「外来魚お引っ越し」へと方針転換を行なった町の例などを盛り込み、さまざまな角度からこの問題を掘り下げます。外来種、在来種という勝手な区別だけで、命を選別することが許されるのか……。(出版社HPより)
『ボルネオ島における持続可能な社会の構築 : 自然資本を活かした里山保全奮闘記』
鈴木和信著 明石書店(2021年10月)
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国際開発援助に携わる著者が、赤道直下・ボルネオ島の小さな村で現地の人々とともに、気候変動と大規模開発による生態環境システムの崩壊危機を乗り越え、「人(サト)-自然(ヤマ)の共生社会」の構築にむけて奮闘する姿を綴った記録。(出版社HPより)