「方言甲子園2021」高校生ご当地アピールショート動画コンテスト授賞式

2021年11月10日 12時59分
10月14日(木)、オンラインで授賞式を開催しました。

授賞式画像
上段左から)遠藤さくらさん、山崎陽菜さん、篠崎晃一館長
(下段)前田悠里さん

総評 図書館長 篠崎晃一 日本文学専攻教授、専門 社会言語学・方言学

皆さんそれぞれ地元の魅力を方言で伝えてくださり、どうもありがとうございました。視聴した方のコメントで、動画を見て実際に行ってみたくなったという感想がありましたが、それに尽きると思います。そういう感想を言わせたところが皆さんの成果ではないかと思っています。

方言というのは話し言葉です。ですから、どういう風土で、どういう人が、どんな話し方をしてるかを肌で感じることがとても大事で、ただ文字で見ていてもその実感は湧いてきません。それを特に若い人たちが、地元の方言で地元の魅力をアピールするということは、非常に強い方言の力というものがそこにみなぎっているのではないかなというふうに思います。

僕も富山のスターバックスは行ったことがあり、とても感動しました。山口は「ちょるる」というマスコットキャラクターがいます。そのようなものを観光パンフレットなどで見たことがあっても、動画の中で実際に高校生が「~しちょる」というように使ってくれると、盛り上がってくるわけです。このような方言の力というものを、特に若い人たちが発揮して、ぜひその地域の魅力をどんどんアピールしていってもらえるとありがたいと思います。

これからも皆さん方言を大事にしながら、方言を使って地元の魅力を全国に発信していってもらえればと思います。



受賞者コメント
わっぜよかで賞(視聴者投票獲得ポイント1位)
    ニックネーム  はるさく(遠藤さくらさん・山崎陽菜さん)
 作品富山にいかんまいけ!!

(遠藤さん)まず、わっぜよかで賞を受賞できてとても嬉しいです。動画を作るにあたって富山県の魅力を再発見することができて、富山をもっと好きになりました。
(山崎さん)この動画を通して、多くの人に富山県の魅力を知っていただけたなら幸いだと思っています。

 Q&A
Q.作品を作ってみての感想は?
A.(山崎)富山の魅力を再発見できた。
A.(遠藤)富山をもっと好きになったし、とても楽しかった。いい思い出になった。
Q.1番好きな方言は?
A.(山崎)やこい
A.(遠藤)~じゃないが?
Q.地元(紹介した地域)のおすすめの場所は?
A.(山崎)冠水公園のスタバ
A.(遠藤)動画ではあまり詳しく紹介出来なかったが、市役所の展望台。夕日と立山連峰がとても綺麗に見える。
Q.アイディアの出発点は?
A.(山崎)編集を工夫したものを作りたいと思った。
A.(遠藤)会話風にしたいなと思った。


たんげみらえだで賞(視聴回数1位)
 ニックネーム   ひよりんご(前田悠里さん)
 作品黒版アートの世界へおいでませ
この度は賞をいただきありがとうございました。自分の住んでいる県以外の言葉を話すことも新鮮で、とても楽しい機会を作ってくださったと感謝しています。
 Q&A
Q.作品を作ってみての感想は?
A.家族と旅行で行った思い出の山口県の方言を知ることができて楽しかったです。初めて山口弁で話したので語尾の言い方など難しくて何度も練習しました。山口県のことがもっと好きになりました。
Q.1番好きな方言は?
A.ぶち幸せ
Q.地元(紹介した地域)のおすすめの場所は?
A.錦帯橋です。ネジを一個も使ってない橋で木で作られました。年中景色も綺麗です。そしてライトアップもおすすめです。
Q.アイディアの出発点は?
A.黒板に絵を書くのが好きなので黒板を使いました。そして山口県の思い出の場所を方言で表したいと思いました。

視聴した方の感想から
  • 月日を数えると、そんなに会ってなかったっけ?と感じるくらい毎日SNSで会話が出来ちゃう時代に、会わないと感じる事が出来ない方言のイントネーションを聞いてホッコリしました!ほんと皆に「会いたて会いたてならんちゃ!
  • いろいろな方言を知れて楽しいです。
  • 伸びやかないい声ですね!
  • コロナが収束したら行ってみたくなりました。
  • No.10は実際に富山の名所を巡ったり、生きた方言を聞くことができて良かったです。
  • 修学旅行に行けんで、その思いを動画にした意図がすごく切ない気持ちにもなりました。


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応募してくださった皆さま、視聴・投票してくださった皆さま、ありがとうございました
そして、受賞者の皆さま、改めておめでとうございます
次回も多くの方の参加をお待ちしています