基礎的日本語能力養成

学習支援の一環である初年次学習支援として、2009~2017年度まで「基礎的日本語能力養成」を実施していました。   
以下は2017年度のプログラム例です。

知って得する!「アカデミックワード」(前期4回実施)

充実した大学生活を送る重要なキーワードの一つは「日本語力」です。
専門書を読んだり、自分の考えを論理的に整理し、ゼミで発表したりレポートにまとめたりするなど、論理的な日本語を使う力が求められます。生活環境も広がり、大人としての振るまいが期待され、ことばを適切に使う力が重要になります。そうした大学生としての日本語力の基礎を作っていくために、自分の日本語を見つめ直し、ことばを意識的に捉える視点を身につける「第一歩」の講座です。
全学年対象、特にレポート作成等に不安がある人向け

講 師:市川 紘美 先生
2013年度より東京女子大学において日本語科目「日本語表現法I」を担当。
上記の他、中央大学、大東文化大学、駒場学園高等学校で非常勤講師を務めていらっしゃいます。
本学大学院博士後期課程在籍中は図書館の学習コンシェルジェとしても活躍して下さいました。
内 容
「アカデミックワード」を知っていますか?

大学のレポートや論文では、友人同士の会話や携帯メールの文面に用いるような「日常語」の表現を避ける必要があります。それではどのようなことばを用いればよいのか。この講習では、「日常語」・「話しことば」と「アカデミックワード」・「書きことば」の違いについて把握することから始めます。その上で、ワークシートやメール文章の作成などを実際に行うことで、大学生として、そして大人として身につけるべき「日本語力」について理解することを目指します。大学生活でしっかりと「学問」を修めるために必要な力を養いましょう。
「アカデミックワード」・「書きことば」がピンとこない学生は是非受けましょう!

”わたし”をプレゼンテーションすることば

~ 印象に残る&分かりやすい話し方を意識してみよう ~
同じように日本語を話しているようでも、印象に残る話し方の人、分かりやすい話し方の人はどのような点が違うのでしょうか?あなたの言葉は相手に伝わっていますか?
例えば同じ‘1分間自己紹介’でも構成を意識するだけでインパクトがある内容にすることができます。
これから社会との接点を意識していく皆さんと、ワークショップ的に話し方を工夫してみたいと思います。
全学年対象、就職活動(自己PRや面接対応)を考えている人にも役立つ内容です。
         
講 師:谷 啓子 先生
2004年~現在まで(2006年を除く)東京女子大学の留学生の「日本語Ⅰ」「日本語Ⅱ」担当。他に、立教大学非常勤講師、練馬区教育委員会講師などを務めていらっしゃいます。

内 容
「分かりやすい話し方」は普段から少し心がけることでトレーニングできます。
構成や内容を工夫しての1分間自己紹介、相手の頭の中をイメージして分かりやすく話す等、いくつかのタスクに実際にトライし、参加者同士でチェックし合います。複数の聞き手に意見をもらうことで、より印象的な1分間になるよう改善しましょう。また、自分だけが話すのではなく、相手に興味を持ち、話を引き出してこそ対話は成立します。講座ではその視点にも触れる予定です。