レファレンス資料を使う

OPACでレファレンス資料を検索する際のヒント
レファレンス資料を調べる
事実を確認するためのレファレンス資料
文献検索のためのレファレンス資料
主なオンライン・レファレンス資料

レファレンス資料とは「調べるための本」です。「読むための本」と違い通読はせず、何かを調べる時に必要な部分だけ参照する資料です。必要な部分を調べるための資料ですが、関連情報や関連資料も記載されていますので、あるテーマについて調べる際の近道になることもあります。通常、索引があり、調べたい項目にたどり着きやすくなっています。

人名や言葉の意味等、何か事実を調べるもの、文献を探すためのもの等、目的によって様々なレファレンス資料があります。最初は難しく感じるかもしれませんが、的確に調べるためには欠かせないものです。学習コンシェルジェやカウンターで相談しながら使ってみましょう。

レファレンス資料も本学OPACで検索できますので、OPACでどのようなレファレンス資料があるのか検索し、実際に使ってみましょう。

OPACでレファレンス資料を検索する際のヒント

レファレンス資料の多くは【地階R】にあります。(全てではありません)
OPAC詳細検索で配架場所を「地階R」に設定し、書名に「人名」「年表」や「心理」等、キーワードを入れて検索しましょう。ヒット数が多い場合は「絞込項目」の「件名」で絞込をしましょう。



レファレンス資料を調べる

 どのようなレファレンス資料があるかを「調べるための本」があります。参考にしてください。
*【  】内は配架場所と請求記号です。

日本図書館協会日本の参考図書編集委員会編集『日本の参考図書』(第4版)日本図書館協会(2002) 
【地階R:028/j2】
清久尚美編『辞書の図書館:所蔵9,811冊』 駿河台出版社(2002)
【地階R:028/j2】
長澤雅男・石黒祐子共著『レファレンスブックス:選び方・使い方』日本図書館協会(2013)
【地階C(一般図書・和書):015.2/2013】

事実を確認するためのレファレンス資料 

事実を確認するためのレファレンス資料                                      
 *ここに挙げた資料は一部です。OPACで検索し、より的確な資料を探しましょう。

辞典・辞書
ことばについての情報を検索する情報源。ことばを一定の順序に見出し語として並べ、解説を加えたもの。(国語辞典、語源辞典、難語辞典、漢和辞典、諺辞典、類語辞典、古語辞典、カタカナ辞典、俗語辞典、用例事典、方言辞典、用語辞典、英語辞典等)
例えば)
新村出編『広辞苑』(第6版)岩波書店(2008)
【地階R:813.1/2008-K/(1,2)】
白川静著『字通』平凡社(2014)
【地階R:813.2/2014】
前田富祺監修『日本語源大辞典』小学館(2005)
【地階R:812/j5】
北原保雄編著,加藤博康著『明鏡ことわざ成句使い方辞典』大修館書店(2007)
【地階R:813.4/2007】
大久保忠国・木下和子編『江戸語辞典』東京堂出版(2014)
【地階R:818.36/2014】
竹林滋・東信行・赤須薫編『ライトハウス英和辞典』(第6版)研究社(2012)
【地階R:833.3/2012】

事典
ことがらや事物の名前、事象や出来事、地名や人名を見出し語とし、それを解説したもの。特に百科事典は網羅的、包括的にまとめられている。専門事典は特定主題を扱ったもの。(百科事典、専門事典、歴史事典、人名事典、人物事典等)
例えば)
『世界大百科事典』平凡社(1981-1983)
【地階R:030/S3/D(1-35)】
国立民族学博物館編『世界民族百科事典』丸善出版(2014)
【地階R:389.033/2014】
ヘンリー・ウォンズブラ著,北和丈訳『聖書読解事典:ヴィジュアル版』原書房(2014)
【地階R:193/2014】
Peter T. Daniels, William Bright[編]『世界の文字大事典』朝倉書店(2013)
【地階R:801.1/2013】
内田信子・繁桝算男・杉山憲司責任編集委員『最新心理学事典』平凡社(2013)
【地階R:140.33/2013】
日外アソシエーツ編『西洋人物レファレンス事典』日外アソシエーツ(2012)
【地階R:280.3/2012-S/( )】

便覧・図鑑
便覧は特定分野を体系的に編集し、用語や事項を解説している。実例、諸表、図、挿し絵等が豊富に用いられている。ハンドブックに相当し、手軽に、簡便に情報を探し出すことのできる情報源。(歴史便覧)
図鑑は写真や絵図を主体にして編集した図書。(植物図鑑等)
例えば)
藤田洋編『文楽ハンドブック』(第3版)三省堂(2011)
【地階R:777.1/2011】
日本交通学会編『交通経済ハンドブック』白桃書房(2011)
【地階A:681.036/2011】
キャリン・フランクリン監修,深井晃子日本語版監修『世界服飾大図鑑』河出書房新社(2013)
【地階R:383.1/2013】

年表・年鑑
年表は情報を時系列に整理し、年代から情報を検索できるようにしている。(歴史年表等)
年鑑は当該一年間を対象に情報を整理したもの。年鑑の推移や概観とともに、統計、資料、図解などによって当該年間のトピックをはじめとする各種の事項を解説する。官公庁諸機関、業界団体、学協会等によって発行されている。(統計年鑑等)
例えば)
吉川弘文館編集部編『日本軍事史年表:昭和・平成』吉川弘文館(2012)
【地階R:392.107/2012】
旅の文化研究所編『旅と観光の年表』河出書房新社(2011) 
【地階R:384.37/2011】
仲村優一・阿部志郎・一番ヶ瀬康子編集代表『世界の社会福祉年鑑』旬報社(2014)
【2階一般書(和書):369.059/SEK/2014】

地図帳
地図とともに、付録資料が添えられ地理便覧的な性格をもつものもある。
例えば)
梅棹忠夫[ほか]監修『日本大地図帳』(9訂版)平凡社(2006)
【地階R(レファレンス大型):291.038/2006】
『国際関係がわかる世界地図』朝日新聞社(2006)
【地階R:290.38/2006】

文献検索のためのレファレンス資料 

書誌
収録対象は文献資料の書誌データ。
国内出版物を網羅的に収録する全国書誌のような一般書誌とある主題について収録した主題書誌や特定の人物に関する文献を収録した人物書誌のような選択書誌がある。
例えば)
千葉義也編著『日本におけるヘミングウェイ書誌:1999-2008』松籟社(2013)
【3階一般書(和書):939.0278/HEM-N】

目録
書誌情報と所在情報が合わさったもの。特定の図書館の所蔵目録や複数の図書館の所蔵資料を対象とする総合目録がある。(所蔵目録等)
例えば)
慶應義塾図書館編『慶應義塾圖書館和漢貴重書目録』慶応義塾図書館(2009)
【地階R:029.7136/2009】

索引・抄録
索引は特定の資料に含まれている情報を容易に見つけだすことができるよう、一定の配列にしたがって収録し、その所在を記しているリスト。(人名索引、新聞記事索引等)
例えば)
DBジャパン編集『日本の物語・お話絵本登場人物索引』DBジャパン(2007)
【地階R:909.031/2007-N/(1953-1986,1987-2006)】

主なオンライン・レファレンス資料 

「調べるための本」のオンライン版には次のものがあります。
図書館ウェブページの「データベース検索」からアクセスしてください。以下のものは、全て学内限定データベースです。タイトル後の(   )内は「データベース検索」におけるカテゴリ名です。

『Gale eBooks』(電子ブック)
Galeから出版されているレファレンスブック約1,000冊をキーワードで横断検索できるため、これ自体を事典として利用できる。
『ジャパン・ナレッジ、日本歴史地名大系、日国オンライン、国史大辞典』(事典_辞典)
百科事典・語学辞典・用語辞典・人名事典・歴史関連事典等に加え、「東洋文庫」「新編日本古典文学全集」「古事類苑」「群書類従」等もオンラインで閲覧できます。
『ブリタニカ・オンライン・ジャパン』(事典・辞典)
『ブリタニカ国際大百科事典』の日本語版と英語版が利用可能
『OEDオンライン』(事典・辞典)
Oxford English Dictionaryのオンライン版。中世から現代までの英語を網羅した英英辞典。単語の綴りの時代的変化、語源、豊富な用例が特徴です。特に現在では使われていない語義を調べるのに適しています。
『Marquis Biographies Online』(事典・辞典)
   150万人を超える情報を保有し、現代と歴史上の人物に関するすべての分野の人名録。
『Oxford Dictionary of National Biography』(人物・伝記)
英国籍および英国の歴史・文化に深く関与した人物、紀元前4世紀から現在までの物故者を収録。


【参考文献】
小田光宏編著『情報サービス概説』JLA図書館情報学テキストシリーズ4 日本図書館協会 (1997)
長澤雅男・石黒祐子共著『レファレンスブックス : 選びかた・使いかた』日本図書館協会(2013)
中森強編著『専門資料論』新現代図書館学講座9 東京書籍(1998)
毛利和弘著『文献調査法:調査・レポート・論文作成必携:情報リテラシー読本』(第6版)
日本図書館協会(2014)